人間ドック、健康診断は受けたけれど結果が良くわからない、気をつけているのにデータが良くない、実際にどう生活パターンを変えればいいのか・・・
そんな経験はありませんか。健康チェックは有用ですが結果をよく理解した上で必要な場合は対策を立ててゆくことが大切です。
しかし、健診の結果はわかりにくい医療用語があることは事実で、これは我々医師の責任でもあるように思います。
たとえば経過観察してくださいというフレーズがありますがこれもわかりにくいですね。
特に症状や体調に変化がなければ様子を見てくださいといういうくらいの意味なのです。
血液検査で正常値から外れた場合の解釈も項目によって異なり判断が難しいですね。
このブログでは人間ドックのわかりにくい疑問点を解決し、結果をどのように生かしていくかというご提案をしていきます。
その時々のニュースなどで提供される医学情報についても要点を解説させていただきます。
コメントをカテゴリー別に分類してミニ人間ドックデータベースの構築を目指します。
これまでお受けになった人間ドックをより意味のあるものにするお手伝いをしてゆきたいと思っています。

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2011年9月14日 (水)

20代の乳腺超音波検査

20代女性の乳がんはまれですが、マンモグラフィ検査よりも超音波検査の方が診断能力が高い可能性が示唆されました。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/jbcs2011/201109/521456.html

乳がん検診は一般的には35歳を過ぎますと各種検診で2年に一度受けることができます。

わかすぎファミリークリニックでは人間ドックの無料オプションとして乳房超音波検査を施行しております。20代の乳がんの診断経験はありませんが乳腺症、線維腺腫等の良性腫瘍はよく見受けられます。

2011年9月 8日 (木)

検査データで高いほどいいものは何でしょう。

健康診断や人間ドックの結果データの多くは高いほど問題になります。血圧、肝機能、尿酸値、血糖値、中性脂肪等いずれも基準値よりも高い場合に程度によって指導や治療が開始されます。

しかし、健診で一般的に行われている検査項目で高いほどいいものがあります。

それはHDLコレステロールです。

コレステロールの評価は総コレステロールだけでするのではなく、善玉のHDLと悪玉のLDLを別個に評価しています。一般的には善玉のHDLは40以上が望ましく、悪玉のLDLが170から180を超えてくると内服治療が始まります。悪玉のLDLが善玉のHDLの2倍以内にすることが重要です。

悪玉が高くても善玉も高く比率が2倍以内なら問題ないということができます。

悪玉コレステロールLDLは血管の内腔に沈着して動脈硬化や狭窄の原因となりますが、一方善玉コレステロールのHDLは悪玉コレステロールの沈着を抑制するのです。

男性においてHDLコレステロールが40を切ってしまう方が多く見られます。運動不足と偏った食事が原因です。

LDL/HDL比が2を大きく超えていたら主治医にご相談ください。

Shindan

2011年9月 2日 (金)

炭水化物中毒撃退の秘訣ー低炭水化物ダイエット

炭水化物中毒という言葉があります。

無意識に炭水化物をたくさん摂ってしまい、いつのまにかそれが毎日の習慣になってしまう状態です。安価でおいしくいつでも食べられる炭水化物の脅威は確実に拡がりつつあります。肥満、メタボリック・シンドローム、生活習慣病はその終着点です。

低炭水化物ダイエットはすでに知られていますが、特に男性においては関心は薄いようです。

低炭水化物ダイエットは単に炭水化物を減らすだけでは効果は見込めません。生活習慣や飲食のパターンの改善も不可欠です。

それでは具体的にどういう方法があるのでしょうか

・炭水化物を含む食品を知る ・体重を計る ・早食いしない ・夜9時以降はひかえめに ・睡眠時間を確保 ・休肝日は週2日以上 ・間食を避ける ・運動した後に夕食を摂らない ・一日3食摂る ・野菜を上手に摂る ・運動を定期的に

中には意外に思われる項目もあると思います。これらの項目について詳しく考えてゆきたいと思います。

2011年8月26日 (金)

炭水化物の誘惑

人間ドックでの血液検査、内臓脂肪CT、超音波検査を通して炭水化物を多く摂りすぎている方が多いことが分かってきました。

具体的に炭水化物の過剰摂取による体内の変化を挙げてみましょう。

1、中性脂肪の上昇                    

血液中の脂質で健康に関係するものにコレステロールと中性脂肪があります。中性脂肪はアルコール、炭水化物の過剰摂取で上昇してくる傾向があります。最近は両者による中性脂肪上昇がよく見られます。

2、皮下脂肪量の増加                                      

女性の皮下脂肪は男性と比較して多いのが普通です。痩せている女性でも皮下脂肪は意外に多くあります。へその部位で内臓脂肪を測定しますが、皮下脂肪量も同時にわかります。当院の健診や人間ドックを受けていただく際に、食事・運動の内容とパターン、飲酒、喫煙、家系、職種、通勤での歩行時間、睡眠時間等についてあらかじめアンケートと口頭での確認を欠かさずしています。 これによりカロリー摂取と消費、筋肉の使用量、疾患の発病のし易さを推測し結果説明と同時に行っている生活のご指導に役立てています。 その結果、炭水化物摂取の多い男性においては皮下脂肪が多いことが分かってきました。

3、脂肪肝  

脂肪肝はこれまでアルコールが原因の筆頭に挙げられていました。しかし、近年飲酒しない方の脂肪肝が増加しています。特に男性での発症率はうなぎ登りです。 超音波検査で診断できますが、その日に健診を受けた男性全員が脂肪肝であったということが珍しくなくなってきました。必ずしも肥満がない方でも飲酒が多いあるいは炭水化物に食事が偏っている方では頻繁に見られます。

炭水化物はどんな食品に含まれるかというと、米、小麦、砂糖、果物が代表的です。もちろん脂肪、蛋白質と並んで必要な栄養素ですので摂取するのは当たり前ですが、問題はおいしいので食べ過ぎてしまうことなのです。       

日本人は大変まじめな民族でどんなこともがんばって極めてしまう傾向があります。炭水化物の含む食品ーうどん、ラーメン、つけ麺、ピザ、パスタ、パン、ごはん、果物。どれをとっても世界最高レベルの味に到達してしまいました。加えて安価で店も多く、その気になればいつでも食べられる環境です。

とある人気のラーメンチェーンではトッピングを全部すると1杯で2600Kcalに及ぶとされています。ファンがたくさんいるそうですが、さすがに彼らも昼に食べると夕飯は抜くようです。

景気の低迷も影響しているのか食べ放題、飲み放題の設定を導入する店舗が増えています。チューハイやビール、ワインは特に炭水化物を多く含みますので、相乗効果で脂肪肝の原因となりやすいといえます。

脂肪肝はこれまで発症も少なく軽症例が多かったのですが、発症も重症度も上がるにつれ慢性の肝機能障害や肝硬変も見られるようになってきました。そして、一番の問題はメタボリック・シンドロームの発症の予備段階であることです。20代、30代の男性の脂肪肝はいまや珍しくなくなってしまいました。早い段階でメタボとなることは早く老化が始まることを意味します。

若いのに中身はおじさん。こんな男性が急増しています。

それでは、どうしたらいいのでしょう。次回じっくりご説明します。

2011年6月 1日 (水)

被災者の方の無料健診をいたします

被災者の方の無料健診をいたします。
ストレスと環境の変化で体調を崩される方が多くいらっしゃいます
栄養も偏って隠れていた疾患が出てくることがあります。
必要であればご指導、治療をいたします。

...対象;岩手、宮城、福島の被災者の方
日時;火曜、水曜、金曜  午後3時より
人数;1日3名まで
内容;特定健診(メタボ健診)―心電図、胸部レントゲン撮影、採血 
   結果は当日に出せます。

お電話での予約をお願いいたします。
03-5855-0585
アクセス http://www.clinita.com/intro/intro-access.html

2011年5月18日 (水)

胃がんという病気

 胃がんは最近まで死亡数が第1位でしたが死亡率は減少しつつあり、死亡数は年間5万人程です。5年生存率は全体で7割台となっています。発症を促す原因としてヘリコバクター・ピロリ菌、加齢、喫煙、塩分摂取が挙げられます。粘膜から発症したがんが粘膜下層までにとどまっている状態を早期胃がんと呼びます。早期胃がんの場合、症状はほとんどありません。早期診断のためには40歳を過ぎたら出来れば胃カメラやバリウムの検査を毎年お受けになることが重要です。治療はだいぶ進歩しており内視鏡や腹腔鏡での手術が一般的になってきました。

 がんは不思議な病気で、通常は加齢が最大の原因ですが若くして発病する方も見られます。細胞の悪性度は人によって差が大きく、やはり早期診断が一番といえるでしょう。

以下は「国立がん研究センターがん対策情報センター」のリンクです  がん情報サービスバナー小

生存率   http://ganjoho.jp/public/cancer/stomach/treatment_10.html

診断と病期の基準 http://ganjoho.jp/public/cancer/stomach/diagnosis_03.html

治療法   http://ganjoho.jp/public/cancer/stomach/treatment_01.html

2011年5月 5日 (木)

乳がんという病気

田中好子さんが55歳という若さでお亡くなりになりました。再発転移を繰り返し19年もの間、闘病されていたそうです。

Rikanritsu2

Statistics

乳がんは全年齢で発症が増えています。治癒率は上昇していますが、死亡はじわじわ増えつつあります。35歳を過ぎたら出来れば2年に1回はマンモグラフィーか超音波検査を受けましょう。乳がんで乳房を切除するのは3割を切っています。検診を受けていればほとんどの場合早期で診断できます。どういうわけか日本女性においては乳がんと子宮頸がんの検診受診率だけが欧米のそれに後れをとっています。

2011年4月15日 (金)

男子厨房に入るべし

人間ドック当日の結果説明で必要がある場合は食事指導をしています。多くの男性は食事に問題を抱えています。その際に、男性でもご自分で料理をすることをおすすめしています。

独身の一人暮らし、単身赴任あるいは共稼ぎで外食の機会が多い方は、ほぼ例外なく食事が偏ってしまいます。ラーメン屋、牛丼屋等で簡単におなかを満たしてしまったり、コンビニの惣菜、弁当で済ませるパターンになっていないでしょうか。

解決の方法は、少し大変ではありますがやはり自炊することです。

外食ではなかなか摂れない野菜も自分で料理をすればいいわけです。でも、料理の経験はあまりなくて・・・とおっしゃる方が多いのも事実です。

そこで、おすすめはクックパッド http://cookpad.com/

すでに有名ですが、素人が自分のレシピを公表して自慢(?)するおもしろいサイトです。食材は普通にスーパーで売っているものばかり、作る手順がシンプルで味に失敗がないのが特徴です。旬の食材をフューチャーしたり、「つくれぽ」という実際に調理してみてどうだったかを報告する人気コーナーがあったりどんどん充実してきています。

おすすめする最大のポイントは簡単なのにおいしいいこと。写真付きの手順通りに作るだけです。10個くらいの好みのレシピが自由に作れるようになれば当分は使いまわしできます。

外食に比べれば安くてヘルシーなことは間違いありません。独身のうちに料理が出来るようになっていると、結婚してからも共稼ぎだったり奥様が妊娠・子育て等で忙しい時には株が上がるでしょう。

今後、おすすめのレシピがありましたらご紹介してゆきたいと思います。

2011年4月 6日 (水)

安心できる表現

福島第1原発から放出されたとみられる極めて微量の放射性物質がワシントン州とアイダホ州の水道水で検出されました。 米環境保護局によれば「幼児でも7000リットルの水を飲まなければ、自然界に存在する1日当たりの放射線量に達しない」ということです。
1リットルあたり0.2ピコキュリー(ピコは1兆分の1)のヨウ素131を検出したそうです。
キューリーという耳慣れない単位が出てきました。これは古い単位で1キュリーは3.7×1010ベクレルに相当するそうです。
単位はさておき、どの程度の量までの摂取なら大丈夫という基準をはっきり示してほしいものです。
魚も野菜も過剰反応されていて無駄に廃棄されているようです。諸外国への食品輸出も難しくなり、海外の日本食レストランは倒産の危機に直面しています。海外での報道が過激になってきているのは、IAEAが指摘したように東電の情報開示が十分ではないからのような気がします。風評被害の拡大も、放射能の拡散状況や各地の放射能量のデータ開示が断続的で、ひとつ問題が発生するとそれ以前の懸念事項が放置されるということが繰り返されているのが原因だと思います。
各地点での水・大気・食品・雨の放射線量のデータを継続的にすみやかにかつ分かりやすく提供していただければ、かえってパニックは回避できるのではないでしょうか。
とにかく一日も早く安心させて欲しい ー 世界中の願いです。

花粉の季節はめまいの季節?

春先に一番忙しいのは耳鼻科の先生かもしれません。

今シーズンは花粉の飛散量が多く花粉症が重症になることが多いようです。

そして、この時期は寒暖の差が激しいことも特徴です。それにより風邪を引いたりしやすくなります。加えてめまいを訴える方が増えるのです。

これは秋口や冷房の強くなる夏にも同様の傾向が見られます。寒い日と暖かい日が不規則に来ると自律神経や平衡感覚が異常になってめまいの原因となるようです。

気温に対応してこまめに着衣を調節したり疲労やストレスを溜めない、適度な運動が予防法です。