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2009年10月20日 (火)

肥満でも大丈夫?

医学の常識はめまぐるしく変わっていきます。

特に日本人ではこの20年間に生活習慣、食環境、医療の進歩により健康維持のためのポイントに変化がもたらされました。

最近の研究によると、日本版メタボリックシンドロームの基準を少し超えた人達(BMI:25-29、収縮期血圧:140-159、中性脂肪:150-299)は死亡率が最も低く、非メタボリックシンドロームの人達(BMI:25未満、最高血圧140未満、最低血圧90未満、中性脂肪150未満、HDL40以上、空腹時血糖110未満をすべて満たす人)より死亡率が明らかに低いとういデータが報告されました。

やや太り気味で少しメタボがある方が長生きするということですから、これまでの常識とは大きく異なります。

この原因としてはいろいろなことが考えられます。

基準を少し超えた方達は医療機関で食事指導、運動療法を指示されたり内服治療を開始することになります。医師も放置した場合のリスクを熱心にお伝えもするでしょう。軽いメタボですからその効果は大きいものとなります。

一方、メタボの診断基準に満たない方は若干データが悪くとも軽い注意を受けて終わりとなります。指導は特になくリスク説明もなければ危機感は感じないでしょう。

ホームページでも触れていますが、メタボとがんの原因は共通です。

現在、増加の一途をたどる問題のがんは肺がんと大腸がんです。肺がんは喫煙が8割、大腸がんは肉食、飲酒、運動不足、野菜不足が原因です。

メタボと診断されると、動脈硬化の進行を抑えるために禁煙、食事および運動療法指導が指示され、これはひいてはがんの発症抑制につながります。とすればメタボの生活指導はがん抑制にもなりうるということになります。

これらはあくまで私個人の推測ですがそう外れてはいないと思います。

結局、軽いメタボというハンデがあっても自覚して注意したり、通院して医師の指示を月1回聞いているほうがいいということでしょうか。                              

とは言っても、さすがにBMIが30を超えてくると通院しても疾患の悪化や発症は避けにくいようです。

40歳を過ぎたら、年1回の特定検診、がん検診を怠らないことです。そして、せっかくお受けになった検診、人間ドックの結果を踏まえて生活習慣の改善のきっかけにしていただきたいと思います。

喫煙している方、肥満の高度な方、家系で動脈性疾患やがんが多い方は詳しい人間ドックを受けましょう。

BMI計算式は以下をご参考ください。

http://www.banyu.co.jp/content/patients/check/overweight/bmi.html

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