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2009年11月

2009年11月30日 (月)

子供の半数が新型インフルエンザに感染

国立感染症研究所の発表では、5~14歳では全体の約50%が新型インフルエンザに感染したことになるようです。

感染率は0~4歳で17.6%、15~19歳も27.6%と高く、20~40代では2~5%台。

50代以上は1%に満たないと判明しました。

先日天皇陛下が持病の前立腺がんの治療中という理由で新型インフルエンザワクチンの接種をお受けになったとの報道がありました。一方、持病の無い皇后妃殿下はお受けにならなかったそうです。

現在、新型インフルエンザワクチンは配給制で医療機関の希望数の一部が月に2回配布されています。上記のように成人には感染が少ないことから小児科の医療機関に集中して配布されています。成人への配布はわずかに限られていてご希望されても接種は困難な状況です。

皇后妃殿下がお受けにならなかったのはそんな状況を慮ってのことかもしれません。

新型インフルエンザに感染した児童は原則的には新型についてはワクチン接種の必要がなくなりましから、もしかするとワクチンの児童への配給が減って成人に接種する機会が増えるかと期待しています。

スポーツで不健康に?

結論から申しあげますと、若いときのスポーツは成人になってからの健康に寄与することは少ないようです。

その原因はなんでしょう。

運動によるエネルギーの消費量が大きいと必要な摂取カロリーもそれに伴って多くなります。そのため現役でスポーツをしているときは過食傾向になります。多くの場合、短時間での早食いの習慣が付いてしまいます。

そして、スポーツをやめた後もその習慣は断ち切りにくいのです。

加えて現在の日本人の運動量は年々減少しカロリー消費がされなくなっています。摂取と消費のバランスは悪化の一途といえます。

私の印象では野球、柔道、ラグビー等はその傾向が強いように思われます。

元スポーツマンの皆さんご注意を!できれば運動を再開してください。

2009年11月20日 (金)

乳がん再発促進因子

女性の乳がんにおいて、肥満で40%、アルコールで90%、喫煙で120% 再発のリスクが高まることがわかりました。(フレッド・ハッチンソンがん研究センターがJournal of Clinical Oncologyに発表)

 肥満とアルコールは血中エストロゲン値の上昇と関連し、喫煙は発がん物質が関与するということが疑われています。 

軽度肥満はかえって長寿ということは以前ご報告しました。適度の飲酒も寿命を延ばします。しかし、喫煙は量に関わらず健康障害をもたらします。

乳がんは日本人女性の19人に1人が一生の間にかかるといわれています。

何事もほどほどがいいということなのでしょうか。

2009年11月13日 (金)

寒いと太る?

正月を越えると平均して体重が2~3Kg増えるといわれています。

原因としてはいろいろなことが考えられます。

秋から冬にかけておいしいものが増えどうしても食べ過ぎてしまう。

忘年会等の会合が増える。

寒くて外に出なくなって運動量が減る。   ・・・等々

多分これらが複合して肥満をもたらすのでしょう。

そのためか血液データが冬に悪化する方が多く見受けられます。

加えて寒くなると血圧が上昇気味になります。当院では高血圧の患者さんには家庭血圧を毎日測定していただいています。夏に比べると10位の血圧上昇を見ます。

結果として、冬は脳卒中の頻度が増えます。

体重増加にご注意を。

インフルエンザワクチン事情

新型インフルエンザワクチンの配給、接種が始まりました。

季節性インフルエンザワクチンは、新型インフルエンザの流行で関心が高まっているためか早めにお受けになる方が多く、加えて季節性インフルエンザワクチンは新型のワクチン製造のライン確保のため例年の8割しか生産されなかったのです。

すでに多くの医療機関で季節性のワクチン接種を受けることはできなくなっています。今シーズン季節性インフルエンザが流行するかどうかわかりませんが、例年通り受けようと思っていた方で受け損ねた方が多く見られました。

せめて、季節性インフルエンザは流行してほしくないと思います。

加えて、インフルエンザではない風邪が例年より流行しています。咳やのどの痛みが強く、38℃を越える発熱を伴うことが多いのが特徴です。気温と湿度の低い日が続いていることが原因かもしれません。

肝心の新型インフルエンザワクチンの小児への接種が予定を前倒しして開始することが決定しました。

地域差はありますが、基礎疾患をお持ちの小児と成人に今週から来週にかけて接種が開始されます。ワクチンの配給状況を見ると小児を優先しているようです。小児の死亡例が増加していることと、成人への感染がまだ広がっていませんから、妥当な判断であると思います。

学級閉鎖、学校閉鎖は依然として減少する気配がありません。子供同士の感染予防は困難なようです。狭い教室での接触が濃厚だからでしょう。

これから、気温湿度が下がれば成人にもインフルエンザの感染が拡大する可能性が高まります。

仕事場への到着時と帰宅時にはマスク着用、入念な手洗い、うがいをお忘れなく。

2009年11月 1日 (日)

低いがん検診受診率

過去2年間のがん検診受診率は3割台と低迷しているとのことです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091101-00000030-san-soci

特定検診についても特に症状が無いので受けないという方が多くいらっしゃいます。

日本では一生の間に男性で5割、女性で3割程ががんを発症されます。患者さんの多い胃がん、大腸がん、乳がんは8割の方は治癒します。すなわちがんを発症されても命を落とすことは少ないのです。

われわれのようながんを専門に診てきた医師にとってのがん検診の目的は、がんをより早期に診断することによりより体に負担の無い治療ー具体的には縮小手術や内視鏡手術でがんを治したいということです。

早期であれば、胃がん、大腸がんはカメラで切除し、乳がんは乳房温存手術で、子宮頚がんは局所切除で治せます。そうすれば入院期間は短く、痛みも少なく、術後の抗がん剤や放射線療法も軽減でき、医療費負担を減らすことができます。

がんは早期では症状を呈しません。症状が出る進行がんや末期がんになる前に診断したいのです。

この20年で日本人の生活習慣は激変し、疾病構造は変わってきました。その変化に健康に対する意識が追いついていないようです。

40歳を過ぎたらぜひ胃の検査(バリウムか胃カメラ)、便潜血検査ー大腸がん、乳がん検診ー超音波、マンモグラフィー、月1回の自己検査、喫煙者は胸部レントゲンーできれば胸部CT、子宮頸がん検診を毎年お受けになってください。

がん検診を受けていただくのは、がんで死なないためだけではなく小さい負担で治せるうちに診断するためということをお忘れにならないでいただきたいと思います。