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2011年4月 5日 (火)

メンデルスゾーンの死因

裕福な銀行家の過程に生まれ育ったメンデルスゾーンは、若くして才能を発揮し各国の王族に寵愛されまさに次代の寵児でした。しかし、一族は早逝の家系で祖父、父親ともに60歳代で4歳年上の姉は42歳で亡くなっていました。1847年、38歳の時にメンデルスゾーンは頭痛、手のしびれを発症し一時的な回復の後に強い頭痛を訴え亡くなりました。

一族が同じような脳卒中の発作で亡くなっていることを考えると、家族性の高血圧症、遺伝性のう胞腎、脳動脈奇形、高脂血症等が病因と考えられます。死亡時のメンデルスゾーンの症状からはこのような基礎疾患が原因でクモ膜下出血を起こした可能性が高いといえます。

血圧計が発明されたのは1896年で、この頃には血圧と脳卒中の関連、クモ膜下出血の原因である脳動脈瘤の存在などは分かっていませんでしたし、治療法もありませんでした。

現代でしたら一度目の発作の時点で動脈瘤の処置をして、血圧や脂質のコントロールをすることで救命できたことでしょう。

不治の病は今でもたくさんありますが、死因となっている疾患の過半数は予防も治療もできるものです。そのような状況で、現在の日本での健康診断の受診率が3割弱しかないということは、大変もったいないといえるでしょう。

予防と早期診断、的確な治療 ー 大切ですね。

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