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人間ドックの結果の見方

2011年9月 8日 (木)

検査データで高いほどいいものは何でしょう。

健康診断や人間ドックの結果データの多くは高いほど問題になります。血圧、肝機能、尿酸値、血糖値、中性脂肪等いずれも基準値よりも高い場合に程度によって指導や治療が開始されます。

しかし、健診で一般的に行われている検査項目で高いほどいいものがあります。

それはHDLコレステロールです。

コレステロールの評価は総コレステロールだけでするのではなく、善玉のHDLと悪玉のLDLを別個に評価しています。一般的には善玉のHDLは40以上が望ましく、悪玉のLDLが170から180を超えてくると内服治療が始まります。悪玉のLDLが善玉のHDLの2倍以内にすることが重要です。

悪玉が高くても善玉も高く比率が2倍以内なら問題ないということができます。

悪玉コレステロールLDLは血管の内腔に沈着して動脈硬化や狭窄の原因となりますが、一方善玉コレステロールのHDLは悪玉コレステロールの沈着を抑制するのです。

男性においてHDLコレステロールが40を切ってしまう方が多く見られます。運動不足と偏った食事が原因です。

LDL/HDL比が2を大きく超えていたら主治医にご相談ください。

Shindan

2009年12月24日 (木)

検診結果放置症候群?

当院では当日に主要な検査結果が出せますので、結果に異常があれば必要なご指導はドック直後に少しくどい位にさせていただいております。

しかし、人間ドックや、健康診断を受けたことで安心してしまって、診断結果に目を通さなかったり指示に従っていただけない方が多くいらっしゃるようです。せっかく時間とお金を掛けたのですからとてももったいないことですよね。

以下はよくある例です。

・体重を減らす指示を出させていただいても変化がなかったりかえって増えてしまう

・血圧が高い場合で、すぐに治療薬を飲むのではなく自宅で測定していただいてから確認の上検討しましょう、とご指示させていただいても測定されない

・生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病)をすでに発症していて、治療開始のご指示を出しても受診されない

反対に、腫瘍マーカーが高値だったり胃カメラ、CTでがん疑いがある場合はすぐに受診していただけます。

生活習慣病やメタボリック・シンドロームはリスクとして感じにくいということがあるからなのでしょうか。

通常は1年に1回しかお顔を拝見できませんから、ドック当日の私の指導の責任と考え、もってわかりやすくかつ実行できやすいお話をさせていただく努力を重ねてゆきたいと思っています。

2009年10月13日 (火)

空腹時血糖、HbA1cの見方 ー 糖尿病について

空腹時血糖、HbA1cは共に糖尿病の有無、重症度を反映する検査です。
それぞれ空腹時血糖が110未満、HbA1c5.8未満が基準値になります。これを超えてきますと境界型糖尿病、軽症糖尿病、糖尿病の疑いということになります。
糖尿病の疑いがある場合は、他のコレステロール値や血圧との兼ね合いでその後の診察方針が決まります。

基準値を超える場合は受診していただき、糖尿病の状態をさらに詳細に検査する必要があります。

糖尿病と診断されると、まず食事療法、運動療法のやり方およびおおよそのカロリー計算の仕方を学習していただきます。

医療機関での治療は内服治療、インシュリン自己注射ですが病状によって個人差があります。近年、インシュリン療法は安全性が高まり苦痛が無いように改良されました。当初インシュリン療法を行い病状が安定したら内服治療に変更できる場合も多くなりました。

糖尿病は放置すると腎臓、血管、目、脳、心臓、性機能等の広範囲に障害を来たします。失明、人工透析、心筋梗塞、脳梗塞、下肢切断の原因ともなります。生活習慣病の中でも最も適切な管理を要します。

糖尿病について他の生活習慣病と同様に放置される方がたくさんおられます。異常を指摘されましたら早めに受診いただきたいと思います。

血圧の見方

高血圧症は他の生活習慣病とともに動脈硬化を促進し脳卒中、心筋梗塞の原因になる疾患です。
血圧が高いのかどうかを判断するのは以外に難しいことです。血圧は常に変動していますから、どの時点の血圧がその方の血圧を正確に反映しているかわかりにくいのです。
血圧には収縮期血圧(いわいる血圧の上の方)と拡張期血圧(血圧の下の方)があります。この両者ともに基準値を下回ることが必要です。
それでは、具体的にどの血圧が正しい血圧なのでしょうか。
血圧で重要なのは起床時から1時間以内の血圧といわれています。血圧は一般的に朝が一番高く、したがって脳卒中や心筋梗塞の発作は午前中に発症することが多いのです。
高血圧の患者さんが血圧を治療する場合、目標とする血圧は収縮期血圧が130未満、拡張期血圧が85未満とされています。そして、最新の血圧のガイドラインはさらに厳しくなる傾向があります。
 血圧が高めの方は是非ご自宅で血圧をお測り下さい。血圧計は肘で測るものを選んでください。機種は一番ベーシックなもので十分です。血圧を記載するノートをつくり毎朝血圧測定を続けましょう。いすに腰掛けてみぞおちと血圧計、肘がほぼ同じ高さになるような姿勢で測定します。起床後トイレに行った後、ゆっくり移動して、いすの腰掛けたら10分ほど新聞やテレビを見て、それから血圧計のマンシェットを肘に巻いて測定してください。あわてたり急ぐと血圧は高めになります。2週間ほど測るとばらつきが減って安定した値になってくるでしょう。

 

コレステロール結果の見方

コレステロール結果の見方

コレステロールの検査結果を理解するのは実は難しいことです。

健康診断の結果はほとんど高い値を示すと異常値ということで疾患を疑われることになります。ところが唯一HDLコレステロールは高いほど望ましいのです。

コレステロールには善玉と悪玉があることはご存知だ思います。
悪玉コレステロールがLDLで、善玉コレステロールがHDLと呼ばれています。

それぞれ目安としては、LDLを140までに抑え、HDLが40が超えることが望ましいのです。
通常LDLが170を超えてくるとそろそろ薬剤の内服治療の開始が検討され始めます。

ただ、大切なことはLDLとHDLの比率(LDL割るHDL)が2以内であることです。
つまりLDLが160ならHDLは80以上あるといいということです。

LDLは動脈の内腔に沈着し血管を硬くし、さらに狭くしてしまうことから悪玉と呼ばれます。
一方、HDLは血管に付着した脂肪などからできるプラーク(かす)を掃除してくれるのです。

HDLを増やしてLDLを減少させるにはどうしたらよいのでしょう。

1.有酸素運動を十分に
2.豆腐、納豆、ゆばなどの大豆蛋白を多く摂る。
3.適度な飲酒
4.脂肪の中ではイコサペンタエン酸(青魚に多い)やオレイン酸(オリーブ油、大豆、筋子など)を摂る
5.一日3食摂る
6.良く噛んでゆっくり食べる
7.寝る前2時間は食事を摂らない  
8.難しければ夕方に軽く摂り夜遅くは食事を軽くする
9.タバコは有酸素運動を妨げ、LDLコレステロールの酸化を促進し動脈硬化を助長するので禁煙する

どれだけ食べてもいいとういう食品はありません。反対に絶対に摂ってはいけないという食品もありません。人間は雑食性の動物です。いろいろの食品をバランスよく摂る事が重要です。一日30品目が望ましいのはそのためです。
大切なのは偏った食事にならないことです。
現在の日本は幸か不幸か世界一の豊かな食生活を謳歌しています。景気が悪いといっても、世界のグルメがこれほど容易に入手できうる国は他にありません。
実際のところ、おいしくて簡単に調理できて食べやすいのは動物性のたんぱくであるお肉なのです。特に若い世代のお魚離れは顕著で、調理が面倒、骨があるので食べにくいと敬遠されがちです。とうふ、納豆もこれまでほどは摂らなくなりました。若い世代の特に女性の喫煙率は急上昇しています。仕事に追われゆっくり食事をするのも難しい。多くの男性は飲酒の量は適量を超えています。その結果20代、30代以降のメタボが増加しています。
さて、あなたのコレステロールはどうでしょう。
LDLとHDLの比率が2以内になっているでしょうか。